【西川さんと遊ぼう】#19 フルピッキングじゃないけどレナードでもない速弾き【筋トレ】

Lesson

西川さんよりリクエスト頂きました。
【はやく弾けるようになる便利な練習法ありませんか】
はい、考えました。
一緒にやっていきましょう。

概要

ロックなどでは速弾きはよく取り扱われるトピックですが、ジャズにおいてはあまり取り扱われません。
速い曲をどうやって弾くか、速いパッセージをどう弾くのかに焦点が当てられていて、根本的に、どうやったら早く指が動くようになるか等はあまりフォーカスされていない印象です。
僕がそう思っているだけかもしれませんが。
かと言って、ロックのようなフルピッキングの速弾きは、ジャズのファットなクリーントーンだとばちばちしてしまって美しくありません。そして、アドリブ中の突然の跳躍や、スイープなどには対応が難しいです。多分。
もっとコントロールが効いて、バチバチせず弾ける速弾きを考えてみました。

左手の筋トレ

そもそも左手がはやく動かないことには話が始まりません。
筋肉をつけましょう。
1番左手が疲れることはなんですか?

そう。

トリル!!

一方で、トリルだと人差し指は定位置について動かないので、ブルース的なランフレーズをやってみましょう。

Screenshot


ピッキングはしなくていいです。
押弦の強さで音を出すようにしましょう。
なるべく速く!速く!速く!
ポイントはゆっくりから段々速くするなんてことは考えずに、メトロノームに合わせるとかも考えずに、なる速でやってみてください。
疲れたらやめましょう。怪我はしないように。

小指と薬指

小指。使う、使わないは人それぞれ。
小指と薬指は神経が同じなのでなかなか独立しないのです。
しかし、我々ギタリストはそんなことも言ってられないので別々に動くように練習しましょう。

Screenshot


譜面の二行目からのフレーズはロックでよくあるフレーズなのですが、指を満遍なく酷使するため鍛錬に有用です。
右手は使わずに左手だけでなるべくはやく綺麗に音が出るようにしてみてください。これは筋トレとしてやってますから、1.速さ、2.正確性くらいな感じでやってみてください。

右手

さて、右手です。
ピッキングは色々な仕方があるのですが、ここでは省エネだけどレガートではないパターンを紹介します。ポールギルバートがやってます。

2ページ目の1段目のフレーズを見てみてください。

Screenshot


Cメジャースケール、3notes per stringのフレーズです。
基本は、2回ピッキングして1回ハンマリングなりプリングなりして弾きます。
注意点
・弾いていない余弦はミュートをしっかりすること。
・左手が弦を押さえるのと同時に弾くこと。
・ひとまずアクセントをつけずに強さはなるべく平坦にする。
ピッキングしない音も含めて。

右手と左手がちゃんと連動しているかという点に関してはかなり気を使いましょう。

このフレーズができてきたらこちら

Screenshot

記憶の中にあるポールギルバート的なピッキングパターンを書いておいたのでそれで弾いてみましょう。
6音1パターンなのですが、はやくなるにつれ、5番目と6番目の音がだんだんしっかり発音でき無くなってくるので注意してみてください。
どれだけ上手い人でもこれはなかなか難しいです。

スイープ

スイープ、またはスウィープ。
2音スウィープから始めましょう。

Screenshot

スウィープの注意点
・スウィープの感覚を掴むまでは弾けてなくてもある程度以上の速さでやりましょう。トントントンじゃなくてプププって感じです。連続して振り下ろすような。
・左手だけで音が出せるようにしましょう。右手は補助。
・リズムに合わせるのがとても難しいです。可能ならメトロノームを鳴らしましょう。
・精度を高めるために、遅いテンポからだんだんと、自分の体の動きを確認しながら、少しずつ早くして行きましょう。

僕の体感だと、さらっ!って弾くというよりか、ププププって弾く感じです。

何故フルピッキングではないか

僕はフルピッキングはあまり推奨していません。
もちろんフルピッキングにしかない表現もありますが、デメリットの方が多そうな印象です。
フルピッキングは右手の痙攣を上手いこと使わないと一定以上のスピードが出ません。
無意識下の痙攣でのピッキングでは、
確信を持って発音できているか、
ニュアンスが弾きたいようにできているか、
テンポがあっているか、
明日も同じように弾けるか、
ちょっとでも怪我したら弾けなくなるんじゃないか?
なんて思ってしまって悩みの種でした。
さらに僕には、右手の衰えが左手より格段に早く来る予感があるのです。
ギターを1日弾かないと左手はまだしも、右手は格段に動かなくなります。

ピッキングを少なくしてからというもの、プレイへの右手の不調の影響は少なくなりました。

余談ですが、2022年9月17日に投球骨折をして右上腕骨が三つになったことがありましたが、
10月末には固定具をしながらなんとかライブできるまでになりました笑
11月頭にやったSukishaのライブは映像で残っているので良かったらご覧ください。
1人だけ厚着で右腕が動いてない奴がいます。
そう、フルピッキングでなければ右腕が折れていてもギターが弾けるのです(ガチ

まとめ

今回は速弾きについてでした、速度の鍵は左手の筋力です。
ゆっくりから練習してだんだん速くしていくのはフレーズの練習に限ってのことだと思って、速弾き筋肉をつけるために自分の限界まで速く動かしてみましょう。

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