なぜ葬儀の道へ進んだのか
バークリーでの留学を消極的に終え、帰国後
紆余曲折あって何とか上京したものの、音楽の仕事などなかなか無く
ギター講師をしよう!と思い
いろんなところに応募しましたが、悉く、熱が出て面接に行けない、急なツアーと被る、そもそも面接に落ちるなどあり、全くうまくいかず。
しょうがなく、日雇いバイトで、コンビニの食品工場のラインとか、引越しとか、もう多種多様なよくわからない、交通費で賃金が吹き飛ぶような仕事をしながら何とか生きていました。
交通費込み!!
休憩あり9時間拘束!!
6000千円交通費自己負担
場所は川崎駅からバス乗り継ぎ!
みたいなところが多かったです。
そんなヘトヘトになるような、ギターの練習もできないような、暮らしをしている中、ちゃんとバイト探さなきゃなぁと思い立ち
バイトルドットコムを立ち上げ募集ページを開くと
僕の目に止まったのは、
1番上で時給1100円と燦然と輝く!!
もうこの頃の僕には太陽のように眩しい!!
時給1100円の文字!!!!
光の速さでクリックして応募しました。
ん?なんか葬儀って書いてあるけどまぁなんとかなるでしょ!!!!
これが葬儀との出会いです。
面接
面接は当時僕の住んでいた狛江からは遠く離れた都内でありました。
東京の大学に通っていたとはいえ、土地勘も無い僕は距離感も全く分かりません。
23区と多摩地域と別にして欲しい。
ここで面接に落とされたらまた工場のラインに逆戻りですから、もう必死に面接に臨んだ気がします。
試験官の目を見て離さない!
コミュ障だなんて言わせない!
社長さんから「遺体とか見れる?触れる?やってみないとわからないよねぇ」
私「やれます!!」
父や、祖父母がすでに他界していて、遺体を見たことも触ったこともあった僕は自信満々でした。
どんな経験も役に立つもんです。
結果
結果は見事合格!!
後日、色々事前研修などがあって、ウェルカムの焼肉に連れて行ってもらいました。
当時、本当に碌なものを食べていなかったので涙が出るくらい美味しかったです。
女性がほぼほぼの会社で男は2、3人のところだったので何と無く肩身が狭かったですが、あの焼肉の味を忘れずに頑張ろうと思った夜でした。
