最初の現場
さて、うまいこと仕事にありつけたものの、葬儀の仕事なんて毎日ありません。
なんとか怖い先輩たちに扱かれながら、なんと、3回目には一旦一人で返礼品屋さんに行くことになったのでした。
返礼品屋さんって香典返しなどの品物を作ったり、現場に納品してすぐ配れるように袋詰めしたり、実際に式中に渡したりする仕事です。
袋詰めも品物によってクセがあったり、卸す業者によって塩が違ったり礼状が違ったり、そもそもパンフレットが違って袋も違うので覚えるのも大変です。
ドキドキしながら社員さんと一緒に朝イチの現場を終え、車を乗り換えて今度は一人で調布に納品に行くことになりました。
ドッキドキで胸が張り裂けそうになりながらなんとか納品を終え、帰るときに事件は起きました。
雨がしとしとと降っていて、とにかく緊張して一刻も早くその場を去りたかった私は、車庫のポールを見落とし、車を擦ってしまったのです。
ガリガリガリ！！
割としっかり音を立ててバンパーに傷を作りました。
オーノー
急いで派遣元と派遣先の会社、あとは納品先の今いる会社に連絡をして、派遣元だけにとても怒られ、派遣先の会社に帰ってみると
「お前か！俺の車をぶつけたのは！」
「嘘だよ。。。怪我がなくてよかったし、正直に言ってくれて良かったよ。」
的な感じで許しを得ました。
この件でなぜか気に入られ、馬車馬のように働かされたのは別の話。
